保険の歯石取りと歯周病の治療
保険診療で歯石取りを行う場合には、3割負担の方で初診の場合は検査代を含めて3000円から4000円程度になります。
2回目以降は歯石の除去や清掃、検査で1回につき1000円〜2500円程度の費用になりますが、施術する歯の本数や部位で値段が異なってきます。
但し、歯周病等の治療として歯石取りを行う場合には保険適用になりますが、歯肉の状態が健康な場合や着色除去、クリーニングのみを
行う場合は保険適用外となります。
自費で行う「PMTCやメンテナンス」もございます。自由診療の歯石取りは主にPMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）という施術をうけることになります。歯科衛生士が専用の機器やフッ化物入りの研磨剤などを使い、磨き残しや歯面の汚れを全て落とし、むし歯や歯周病になりにくいお口の環境を作ります。
PMTCページをご覧ください。
治療回数⇨2回
歯肉にプラーク（歯垢）がたまり、炎症を起こして歯肉ポケットにができた状態。歯肉炎を繰り返すと歯周病へと移行する可能性が高くなります。
治療回数⇨2回〜4回
歯肉の腫れが大きくなり歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯根膜も破壊され歯周ポケットが深くなった状態。
治療回数⇨2回〜6回
炎症がさらに拡大して歯槽骨も歯の根の半分近くまで破壊され歯がぐらつき始め、さらにポケットが深くなった状態。場合によっては、歯肉の切除や歯肉を開いて歯石を除去する「歯周外科」が必要になります。
治療回数⇨5回〜
歯槽骨が半分以上破壊され、歯がグラグラの状態。歯周外科など、あらゆる処置で歯石や歯垢を除去し、歯肉の回復を図ります。場合によっては抜歯となる可能性もあります。
歯石を放置したままにしておくと
歯石ってどうしてたまるの？
歯石はプラーク（歯垢）が石のように硬くなってしまったものです。
プラークはむし歯菌や歯周病菌などの細菌が歯の表面に付着・増殖したもので、それらが石のように硬くなりこびりつくため歯ブラシだけではとれなくなります。表面がざらざらとした歯石の上にさらにプラークが付着し細菌の温床となりやすくなり、セルフケアをしっかりとしてもどうしても取りきれない
プラークが歯石になってしまいます。
そのため、本人からは見えにくかったり、歯ブラシが行き届かない場所に歯石ができてしまうので、お口の健康を保つためには定期的に歯科医院でのプロケアが必要になります。
歯石を放置した場合のリスク
歯周病は虫歯の原因になる
歯石を放置すると、その歯石の上にさらに歯周病菌やむし歯菌が付着します。
歯石はセルフケアでは中々取れません、また表面がざらざらしていて通常歯に着くプラーク（歯垢）よりも付着しやすくなります。
放置するとどんどん悪化していきます。
口臭の原因になる
PMTCで10 年後、20年後のお口の健康を守る
「むし歯や歯周病は、ある特定の細菌によっておこる」ということが分かってきました。つまり、その細菌たちを口の中から取り除けば、ほとんどの歯の病気は防げるということです。
しかし残念ながら日々の歯磨きだけでは、むし歯や歯周病の原因となる細菌を除去することができません。そのため当院では、PMTC という予防プログラムをオススメしています。
PMTC はプロによるむし歯や歯周病の発症予防を目的としたクリーニングなので、将来的にもより多くの健康な歯を残すことが期待できます。
PMTC って何？
PMTC とはProfessional Mechanical Tooth Cleaning の略で、歯科医師や衛生士が専用の器具とフッ化物を使用しながら、歯磨きでは落とすことのできない汚れやバイオフィルムを除去するクリーニングのことです。予防歯科先進国のスウェーデンで発祥し、システム化された歯のクリーニング方法で、むし歯・歯周病の予防効果を目的とします。
PMTCの効果
- 普段の歯磨きでは取り除けない汚れや着色除去
- むし歯、歯周病の予防
- 口臭の原因を取り除く
- 歯が持つ本来の白さを取り戻す
- 歯の表面がツルツルになる
- 歯のエナメル質が強化され丈夫になる
PMTCについて
歯磨きだけではむし歯・歯周病の予防ができません
むし歯・歯周病の原因はプラークです。成熟したプラークには無数の細菌が生息していて、ネバネバとしたバイオフィルムとなり歯の表面に強力に付着します。このバイオフィルムは歯ブラシでは完全に取り除くことができないので、むし歯や歯周病の進行が促進してしまいます。
長い間、歯の表面に付着している歯垢（プラーク）は、歯ブラシでは落とせないものがあります。
奥歯や歯と歯の隙間、歯並びの悪い部分などは歯ブラシが届きにくいので歯垢（プラーク）が残りがちです。
他の異物の侵入を拒否する性質があるため、塗り薬やうがい薬などの効果が発揮されません。
PMTC はバイオフィルムを除去する最も効果的な方法と考えられています。
PMTCのステップ
プラークを染色液で確認し超音波の機械で歯石やプラークを除去します。(行わない場合もあります)
歯の表面に専用のクリーニングペーストを塗ります。
プラスチックのチップを使って歯と歯の間の汚れを落とします。
歯肉を傷つけないように、柔らかいラバーカップで歯と歯の境目の汚れを落とします。
爽やかな洗浄液でお口の中をキレイに洗います。
歯の質を強くし輝きを増すために、キレイになった歯面にフッ素を塗布して終了です。
予防歯科のメニュー
PMTC（プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング）
| ¥8,800（税込） | 歯石取り＋着色除去＋ブラッシング指導＋歯のシャンプー＋トリートメント＋フッ素 ＜オプション＞ エアフロー ＋ ￥1.000（税込） | 50分 |
|---|---|---|---|
| PMTCプラスステイン（エアフロー込） | ¥1,1000（税込） | 歯石取り＋濃い着色除去（エアフロー）＋ブラッシング指導＋ホワイトニングフロス＋歯のシャンプー＋トリートメント＋フッ素 | 60分 |
| エアフロージェットクリーニング | 片顎 ¥1,540 （税込） 両顎 ￥2.420（税込） | 着色が気になる方に、保険での歯石取り後、専用のパウダーをジェット水流で歯に吹き付け、着色汚れや黒ずみを効果的に落とします。細菌の塊「バイオフイルム」も除去でき予防にも効果的です。 | 各10分 |
| キッズPMTC | ¥4,400（税込） | 口腔内の清掃を行った上で、フッ素を塗布します。 歯ブラシ＋フッ素歯磨き粉付き | 40分 |
| キッズPMTCプラス | ¥6,600（税込） | 口腔内の清掃を行った上で、フッ素を塗布します。 歯ブラシ＋フッ素歯磨き粉付き＋唾液検査＋口臭測定 | 50分 |
| ブレスケア診断(口臭測定) | ¥1,100（税込） | 歯磨きをして2時間後でのご予約となります。 | |
| 唾液検査 | ¥2,500（税込） | 虫歯や歯周病のリスクが分かり、口腔清潔度測定、口腔内を客観的なデータで把握する事ができます。 | |
