虫歯菌から大切な子供の歯を守る為にできる事

虫歯の痛みは大人でもつらいもの。わが子には虫歯になって欲しくないと願うのが親心でしょう。しかし皆様の中には「乳歯はどうせ生え替わるのだから虫歯になっても良いのでは？」という方もいらっしゃいます。しかしそれは大きな間違い。乳歯が虫歯になると、これから生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなってしまうのです。乳歯も大切な役割をもった歯です。大切に管理してあげましょう。
また虫歯には食生活が大きく関係します。いくら虫歯を治療しても、虫歯になる原因を改善しなければ結局また虫歯ができてしまうのです。よく「子供に甘い物は食べさせない方がいいのですか？」と質問されますが、虫歯ができるメカニズムからみると、食べる食品や摂取する量ではなく、食べる回数が影響しているのです。食べ物を摂取する回数が多ければ、それだけ歯がダメージを受ける回数も増え、虫歯になりやすくなります。我慢させるのではなく、お子さんの好きな物は食事の時に一緒に、もしくは食後のデザートとして同じ時間にまとめて摂取するようにしましょう！

予防処置

虫歯にならないようにするには、普段の歯磨きが予防の基本となります。しかしブラッシングだけでは完全な予防はできません。お子様の歯がトラブルに巻き込まれる前に、歯医者で予防処置を受けましょう。

ブラッシング指導

きちんと歯を磨いてあげているつもりでも、歯と歯の間や奥歯の裏側などに磨き残しがあるものです。特にお子様はまだセルフケアがしっかりできません。正しいブラッシング方法を身に付けさせることが大切です。お母さまにも一緒に聞いて頂きまたは指導も致します。お気軽にご相談ください。

効率的にブラッシングする為に・・・
染め出し液を使って歯に付いてるプラークを赤く染め、どこに磨き残しが多いのかを見やすくして指導します。また染め出し液の販売もしておりますので、指導した事を
思いだしながセルフケアの際より効果的なブラッシングで予防につなげて頂ければと思います。なお成長期のお子様の虫歯予防処置としてフッ素塗布もおススメいたします。

シーラント　＜溝を埋めて予防＞

シーラントとは、歯ブラシが届きにくい奥歯の溝に樹脂を詰めて、歯面を滑らかにする処置です。奥歯の溝が無くなるので、食べかすが詰まりにくくなり虫歯を予防できます。
基本的に永久歯の奥歯への施術が適していますが、乳歯にも適応可能です。

 

キシリトール・リカルデント・フッ素　予防効果が高いのはどれですか？

キシリトールは、虫歯菌を弱らせる、歯石がつきにくくなる。｛攻撃力｝
リカルデントは、カルシウムを取り込みやすくし、解けた歯を修復するお手伝いをする｛修復力｝
フッ素は、歯を強くし虫歯菌から歯を守る。｛防御力｝
どれも虫歯予防の効果がありますが、患者さんのお口の中の状況や食生活、唾液、歯の質などを診ていきながら、患者様に適したものを歯科衛生士より提案しています。

歯科で診てもらうのは、子供が何歳になってからがいいですか？

虫歯菌というのは常に体の外から入ってきて、歯が生えてしまえばお口の中に定着してしまいます。
生後６ヶ月、歯が生えてくる頃からかかりつけの歯科で定期健診を受けることが望ましいです。
初めての歯医者さんが治療だとお子さんも可哀想ですから、できれば虫歯になる前からかかりつけの歯科を見つけて歯医者さんに慣れさせておくことをおすすめいたします。
大人になってお口の状態が悪い方の多くは、子供の頃に歯科で怖い思いをしているんですね。
「治療して、また虫歯になって・・」の繰り返しで治療にかかるお金も時間も負担が大きくなってしまいます。将来虫歯や歯周病で困らない為にも子供の時からお口の中を健康な状態にし理想的な歯並びにして行きましょう。